昨晩あたりからシルキーズの「flutter of birds」なんぞをやってみたりした訳なんですが…どうやら、このゲームもトゥルーエンドでヒロインがお亡くなりになるお話なのね。ゲームは途中でしたけど、やる気が失せました。
最近、ヒロインが死んでしまう内容のシナリオが多い気がします。ストーリ自体で泣き落とせないから、誰しもが悲しいと感ずる「死」を描くことで、無理矢理泣き落とす。私にはそう感じてなりません。
かつて、某氏がヒロインが亡くなってエンディングとなる話を執筆しようとしていた頃、私はその話の内容に強く反発しました。仮にどんなに泣けたとしても、その悲しみが愛おしさと相まって心を強く突き動かしたとしても、死は無に帰すことであって、未来がないからです。そのヒロインを気に入ったとしても、その先の展開を想像することすらままならなくなってしまいます。
「死は美しいものだ」などという人もいますが、それを容認すれば「殺人は美」になってしまいます。命の尊さこそ本来語られるべきものなのに、「死を美」などと言うことは生物としていかがなものか、と私は思うわけです。
いくら18禁ゲームとは言え、この様なシナリオの濫用は「死」を軽視したらめるものとしてよくない、と危惧してしまいます。シナリオライターの方もこういった声にも耳も傾けてみてはいただけないでしょうか。