何気ない一日だった

 …いやもう、なんつーか、やることがないってのは本当につまらないもので、非常に充実感のない休日となりましたよ。はい。んで、実家の前にある公園なんかをぶらついたりしたんですな。…しかし、目の前にある公園なのにこうやって歩いたのは本当に何年ぶりなんだろう(^^;。
 この公園に来ると思い出すのは、小学6年生の頃に親が怒って締め出しを食らって、仕方なく夜の公園でぼけらーとしてたコトですね。んで、芝生が気持ちよさそうだったんで思い切って仰向けに寝っ転がり星空を見てました。季節で言えば秋の入り口と言った感じだったんですが、当時は周りに家が少なかったこともあり、まさに満天の星空。その下でわしは「はああ、これからどうなるんだろうなぁ…」と思ったのでした。
 …ここでの「これから」は別に締め出しを食らったことがどうなるかじゃなく(つーか、どうせ2時間位すれば怒りも収まって家には入れることは分かってたし)て、未来の自分について、でした。実はこの頃、具体的に「何かになりたい」という夢は無かったんですよ、わし。小学校低学年の頃は父と同じように「科学者になりたい」と思ってたんですが、5年生になったあたりで「それは多分無理なんだろうな、難しいんだろうな」って思うようになってました。ニワトリへの情熱も既に冷め、自分が誇れるものと言えば、強いて言うなら「剣道教室の部長」くらいしか思いつかず、しかし別に剣道は強くもなければそれほど好きというわけじゃなかったので、それでどうこうするわけでもなく…。ただね、このときは何もやりたいことがないとはいえ、決して悲観的じゃなく、むしろ楽観的で「どうなるんだろうな」は、どちらかと言えば期待含みのものだったと言うべきのものでした。この頃、科学万博つくば’85があったと言うのもあって街は活気づいており、また、自分自身もやっと周りが少しだけ見えるようになって「これからきっと面白いことになる」と思ってたからです。
 それから約16年後…すなわち今のわしは、物事に対してどちらかというと悲観的な部分が多く、それが自分の行動や可能性を縛っていることは分かっているのですが…、機会があったらまたこの芝生の上で星を見ながら、難しいことを抜きにして将来を考えてみるのも良いのかな、とか思いました。

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