つくば博とこれからの夢

 群雄IRCにて、鳩山氏が面白げなリンクを投げて来たので、見てみると…おお、なんだこのコスモ星丸娘は(^^;。やあ、まさか当時はゲマばりの丸くてよく分かんない物体がこんな可愛い娘に化けるとは思わなかった(w。
 んで、そのページのリンクから色々飛んでみると、…ははあ、結構「科学万博つくば’85」のfunページなんてのがあるのね(^^;。中には「まだ私の中ではつくば博は閉幕していない」などと言った趣旨の内容が書かれているページもありましたが、はあ、なんとやら。


 私はあの頃、つくば博と言う催しをきっかけに輝きはじめる街や人々の往来、そして私自身、自分という存在への意識が目覚め始めた頃で「その未来は夢と希望に満ちあふれている…」と思っていた素直で無垢な気持ち、いやになるくらい覚えています(6/17の日記を参照)。そして、それがとても良い思い出になったことも…。しかし、我々は気づかなくてはいけません。既にあれは「昔の話」だと言うことに。
 つくば博の各パビリオンで見た先進技術の数々、それは殆どが既に実用化され、中には過去のものになりつつあるものすらあります。「INS(NTT館)」「カーナビゲーションシステム(NEC C&Cパビリオン)」「ハイビジョンテレビ(エキスポセンター)」「プラズマディスプレイ(三菱未来館)」などなど…。当時の我々には、それらの「技術の進歩」は実に明るく、楽しい未来を想像させるものでした。が、実際にはどうでしょう。これらの幾つかがもはや実用化された「今」、我々はあの場所で見た夢が、現実のものとなったのでしょうか?答えは「否」と言わざるを得ないことは、ここで私がくどくどと述べる必要もないでしょう。即ち、つくば博は16年前に人々が描いた夢であり、今現在の夢ではありません。だから…思い出はとりあえずは箱にしまって、これからの「夢」を見ませんか?
 21世紀を迎えた我々は、このつくば博を思い出し、考えるときに「技術の進歩だけでは人々を幸せには出来ない」と意識すべきではないでしょうか?そうしてこそ、このつくば博の真の意味が問えるのではないかと。ただ「あの頃は良かった」と振り返るだけではダメ、そう思ってならないのでした。

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