アナログメディア機器

某所にてチューナやらカセットデッキのスレッドを見てて思ったのは、本当に音響機器に於けるアナログメディア機器は駆逐されたなぁ、ってこと。アナログ盤プレーヤは随分前から機種が減ってました(しかし、高級機については結構しぶとく発売され続けてる)し、カセットデッキは既に最高級機がことごとく消えてる。チューナは、F-777がしぶとく残ってるし、Accuphaseなんかも未だ売り続けてるけど、かつての勢いはどこへやら。LDプレーヤも既に生産中止ですし。あとは…ビデオデッキくらいかなぁ(もっとも、アナログ記録のビデオデッキの「高級機」は殆ど無いですけどね)。

わしのオーディオへの興味は、まだ幼稚園児だった頃に父が購入したAIWAのAD-7400をいじり倒したことがそもそもの発端。当時、幼稚園で「しょうらいのゆめ」を書かされたときには「カセットデッキやさんになりたい」と、とても他の人が書きそうにもない夢を書いていました(笑)。

その後、父のカセットデッキはAIWAのXK-009→SONY TC-KA7ESとなり、その間にわしは、Technicsの凄く古いカセットデッキ(もはや型番失念。発売されたばかりのビデオデッキ並の大きさだった)や、SONYのTC-D5M、同ProII(カセットデンスケ)、Technics M22s、ゴミ捨て場で拾ったNakamichiのデッキ(型番失念、実家に帰れば分かりますけどね(w)など、いわゆる単体デッキを色々さわってきましたが、実際にわしが最初に捨てたメディアもやはりカセット。横須賀に移る際に「もはやカセットで音楽を聴くことはあるまい」と、カセットデッキと今まで録りためたテープを持っていかなかったことで、実質、カセットというメディアに別れを告げました。カセットに替わるメディアとして選んだのは、殆どの人も同様と思われますが、「MD」でした。現在、わしの持ってる機器はMDこそ完備されど、カセットテープが聴ける機器はカーステレオも含めて一つもありません。もっとも、カセットを容易に捨てられたもう一つの要因は、わしの場合「DAT」への移行が早かった(1990年)と言うのもあるのですけどね。

とは言え、アナログメディア機器、特にカセットデッキをいじってる時が、「ああ、今、俺はオーディオやってるんだなぁ」って気がしていたこともまた事実。そう思うと、デジタル機器まみれになった昨今、ちと淋しい気すらします。

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