もうすぐ卒業式。長かったようで短かった中学生活が終わろうとしている。振り返れば、あまりぱっとしない中学生活だったけど、それでも色々なことを学んだような気がする。友達のこととか、筋を通して考えることとか…。そして、本当に人を好きになる、と言うことも。
3年間クラスが同じだったあの子。1年生の頃に隣の席になり、些細な怪我をした際に絆創膏をくれたその日から、僕はあの子に憧れていた。そして、年度のクラス替えの度に「また一緒のクラスになれればいいな」と願って、いや祈っていた。結果、2年生、3年生と、殆どの友人とクラスを違えた中で、唯一、あの子だけが3年間一緒のクラスとなった。「これは偶然?それとも運命なのか?」そう思いつつ、しかし、気付いてみると、あの子とは殆ど何の思い出を残せずに、卒業式までのあと数日と言うところまで迫っていた。
「やはり、いわゆる定番通りに卒業式に告白するべきか?」とも考えたが、しかし、その結果、今までの「クラスメイトとしての思い出」を全部フイにしてしまうのが怖かった。「…そう、今まで3年間クラスメイトだったじゃないか。家だって遠い訳じゃないし、また同窓会などでいつでも会えるさ。」考え抜いた結果、僕が導き出した結論はこれだった。
そして、結局その思いは自分の中に秘め続けたまま、卒業式を終え、今までお世話になった学舎を後にしたのであった。…
以上は今朝見た夢の内容ですが、実際のところ全部実話。わし、最近この夢をしょっちゅう見るんだよなぁ。なんでだろう。
なお、ここで出てくる「あの子」は、その後、高校通学時や、大学1年生の時に偶然一緒の電車になったものの、それ以降は全く会うことが出来ず終い。今となっては「振られたとしても、あのとき一言言っておけば…」と思えど、後の祭りってヤツですかねぇ(^^;。