調子の悪いCDPの件ですが、とりあえず例によって分解整備。前回の分解時にメカデッキの取り外し方を理解したので、比較的簡単でした。こうやってみると非常にメンテナンス性の高い、優れたメカであることが分かりますね。
不調の原因は、前回の分解整備の際、わしがチョンボをやったせいでしたw。具体的には、駆動部のグリスを塗る際、劣化して固まったグリスをいったんアルコールでふき取ったあと、塗布すべきなのですが、これを行わずに上から塗ってしまったため、劣化したグリスが更に硬化して接触面積が増え、動きが渋くなっていたみたいです。で、今回はアルコール漬けにした後、グリスを塗布。治ったようです。
ところで、組み直す途中で少し気になった点が。メカデッキ下部のディジタル基盤から音楽信号と制御系のケーブルがそれぞれ出ているわけですが、これがどういう訳か1つに束ねられて筐体内を走っている。…いや、これが安価なCDプレーヤであれば至極当たり前なのでしょうが、わざわざ各回路に銅板によるシールドを随所に行っているCDプレーヤにしては、こんなイマイチな設計をするのだろうか…と思い、某ページの内部写真を見ると、やはりばっちり分離して引き回してありました。つまるところ、度重なるメーカ修理の際、適当に引き回しを行ってしまった香具師がいた模様。これじゃ折角の設計が台無しだ!と言うことで、再度ばらして、組み直すハメに。コネクタをはめる順番を変えたりして、なんとか写真通り同様になりました。
さて、引き回し直した音ですが、目が覚めるほどクリアになりました!…考えて見りゃ、筐体外のディジタル機器等の干渉などによって音質が変わることもままあるわけですから、内部配線であれば尚更であることは当然と言えば当然なわけで。こりゃ、明らかに修理のミスだろ(^^;。まあ、最後のメーカ修理から既に1年以上経過しているわけで、今更と言えば今更ですが。