V36 350GT Type Pに試乗してきました
先日、一応終結したつもりだったV36の件ですが、まだいくらか未練があったのと、そもそも第一候補の350GTには未だ試乗したことがなかったので、今日、少し足を伸ばして当該グレードの試乗をしてきました。
まず発進し、V35運転時と同様のアクセル操作を行ってみたのですが、このような乗り方であれば全く常識的な加速をし、むしろ、あまりにもジェントルな味付けで拍子抜けするほどでした。ただ、V35と比べると音は少し大きめかなあ、と言ったところですかね。
その後、前方がクリアになったのを確認し、アクセルを少し派手に煽ってやると…、今までのジェントルな走りは嘘だったかのように、猛烈なトルク感とともにまさに仰け反ってしまう勢いで加速をし始めました(言うまでもないですが、かつて乗っていた180SXとも比較にならないほどすごい加速でした。)。こういう加速の車を運転したのは松氏のエヴォ3以来かなぁ。ただ、松氏のエヴォの場合は、外観・内装ともに「いかにも速そうな雰囲気」でしたが、V36の場合は「どちらかというと高級車的な雰囲気」なのに、その気になればこういう加速が…、と思うとなんだか違和感を覚えたのも偽らざる本音ですね。それにしてもATでもこういう加速が出来るんだ、と言う点について、わし的には結構新鮮でした。それと、FRにしては激烈な加速をしてもフロントが浮き上がらず、4輪の接地感が常に持続しているところなど、本当にこの車のポテンシャルの高さを実感することが出来ました。普通に走る分にはジェントルに、そして、ちょっとその気になれば殆どの車を遙か彼方に追いやれるほどの速さ…、成る程、こういうのもアリなのかなあ、とは思いました。
ただ、一方で「普通に街乗りする分には250GTの方がエンジンのピックアップの速さ、コントロール性の高さを常に実感出来て楽しいかも」とも思いました。いや、もちろん350GTの方が速いんだけど、公道でこんな性能を使い切れるとは思えない、という印象をも受けたからです。250GTではこれに比べれば随分と常識的な速さで加速するのですが、むしろそれを生かしつつ常に高回転を維持して「いかにも車を走らせている」という運転を公道でも楽しめそうですが、350GTのそれは高回転を維持したらどう考えても危険…、実際、前方がクリアになってから加速したのに、遙か彼方にいたはずの前走車に追いついてしまい、結局6000rpmくらいまでしか回せませんでした。それと、ボディ剛性も350GTではちょうどバランスがいい位なのでしょうけれど、250GTだとボディの方が動力性能より勝っているので、安心して振り回せるような気がします。まあ、わし自身がこういう速い車を所持したことが無いので、単純にブルったというのもあるのですが。w
などなど、いろいろ書きましたが、とにかく待つにしてもターゲットとなる車をきちんと知ることが出来て良かったです。で、結局どうするか…というと、V36の試乗は今回で4回目になりますが、かえってV35の良い部分も見えてきたのと、実際に試乗することで「ただの憧れ」という妄想の状態ではなく現実的なモノサシで物事が考えられるようになり、今までのような受動的な「待ち」ではなく、自らの考えで「待ち」と言える状況になりました。そういう意味でも今回の試乗は有意義でした(ディーラには申し訳ないけれど…(^^;。)。
なお、今日行ったディーラは、先日試乗の際に対応でがっかりしたところと同じ系列店でしたが、わし的には比較的良い印象でした。もし、将来新車を購入することになったらここを候補の一つにしようかな。ちょっと遠いのが辛いところですが。