DP-67 vs NP-S2000
先日の日記に書きました通り、わしのリファレンスCDプレーヤであるAccuphase DP-67とネットワークプレーヤYAMAHA NP-S2000を聴き比べました。なお、音源となるファイルはFLACで、基本的にはリッピングしたものをそのまま変換したものと同様になります。
- DP-67
- それぞれの音源の輪郭が非常に分かりやすく、若干の強調感も伴うが、概して密度の濃い音。リバーブなども美しく減衰する。
- NP-S2000
- 密度についてはそれほど差がないが、高域がDP-67に比べると少々曖昧に聴こえる。よって、音源の輪郭は滲む。エネルギーバランスも高域が若干ロールオフ気味か。
- NP-S2000 + DP-67(DACとして使用)
- 音源の輪郭についてはDP-67単体並みに改善されるが、やはり高域が少々曖昧な気がする。よく言えば刺激的ではないが、悪く言えば主張が少なく、音がもっと前に張り出して来て欲しい気もする。
聴き比べる前は互角か、それともNP-S2000が勝る可能性も…と思っていたのですが、結論から言えばそんなことはなく、DP-67がそこそこまともなCDプレーヤであったことを思い知る結果となりました。
ただ、敢えてS2000の肩を持つとすれば「メインシステムそのものが、DP-67が音源であることを前提にセッティングが行われていること」や「リッピング環境がそもそも良くなく、データ生成時に色々とロスの原因となっている可能性がある」という点でしょうか。それと、S2000のエージングがまだ進んでいない可能性も否定出来ません。
当面ですが、正直言って現時点でのNP-S2000のみでの音質は欲求不満になりそうな感すらあるため、DP-67をDACとして利用する形をとろうかな、と思っていますが、いずれはアクセサリ等でNP-S2000単体でも十分聴き込める音質に持って行きたいなあ、と考えています。