セピア色の写真の向こう側

先月末に高校時代に所属していた部活動の諸先輩がたとおよそ20年ぶりにお会いする機会があり、それ以来グループチャットでその日出席されなかった方々の近況や、思い出の写真や品々などを可能な範囲で共有したりしているのですが、私も試しに自宅のクローゼットを引っ掻き回してみたら、当時撮った写真のネガフィルムが出てきたので、今日、フィルムスキャンのできるフラットヘッドスキャナを入手して、取り込んでみました。

で、取り込んだものを見て懐かしい思い出に浸れるかなあ、などと思っていたのですが、取り込んだ写真の退色が想像より進んでしまっていたことや、それらの写真に写り込んでいる様々な場所・背景が自分の記憶から既に消えてしまっていたことに気づき、懐かしい、と言うより「もう本当に昔々の出来事に…遠い日のことになってしまったんだなあ」という気持ちになり、むしろ当時の思い出から突き放された気持ちになってしまいました。

一方で、「当時の自分に戻りたいか?」と自問したところで、「もし、やり直せるならやり直してみたいことはたくさんあるけれど、ただ、また同じことを繰り返すだけなら勘弁だなあ」とも思ったりもしたわけで、結局のところ今にそれほど不満もなくなっているのかな、とも思ったりもしました。

当時できて今はできなくなっていること、逆に当時はできなくて今はできること、それぞれ一長一短とは思いますが、今はできることを精一杯頑張ることが私にとって一番幸せなのかもな、と改めて感じた次第です。

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