なかなか来ない週末

今週は週の頭から忙しかったせいもあってか、なかなか週末が来ないなあ、という感覚があります。
昨日なども、朝起きてみて土曜日の朝でないことに残念がり、そしてその夜も金曜日でないことにガッカリしていました。で、ようやく今日が金曜日なのですが、気持ち的にはもうどうでもいい、適当にやろうか、みたいな気持ちしか湧いてきていないという状況です。あまり良くない傾向だなあ、と思っています。

洞峰公園のいちょう並木

実際、職場でもそのあまり良くない兆候が表に出てしまっていて、昨日の帰り際に、協力会社の若手のここのところの仕事ぶりを褒めるのに「よくここまで来たね。」などと発言してしまったところ「今日が最終日みたいな言い方ですね。まだ終わりませんし明日もありますよ?」と言い返されてしまいました。恐らく、心の奥底で考えている何かが言葉になってしまったのでしょうね。

前職の最後一年くらいも同じ状態に陥っていました。虹の彼方へ憧れ、その旅立ちに相応しい音楽は何だろうか、とかそんなことを通勤電車の中で毎朝考えていました。誤解されると困るので念のために書いておきますが、本当に旅立ちたいと考えていたわけではありません。当時の仕事は充実しており、まあまあ自分の思い通りにことが運んでいて、しかしそれを維持するためにほぼ全力疾走状態だったことに疲れていて、「自らの消耗と引き換えに得られる安定の環境が本当に良いことなのだろうか。…いっそのこと、こんな現実を壊してしまいたい。」と考えていたのでした。
今の会社への転職を機にそういう猛ダッシュはやめて、マイペースで歩こうと思っていたのですが、それから6年余りが過ぎて、気づいたら元のスピード感に戻ってしまったようです。

転職を機に得たものは少なくありません。通勤環境・業務内容・役職・待遇のいずれもが、かつては夢で憧れたそれに、いや、むしろそれを超えてしまったほどです。私のように大した学もなく、特に若い頃はいい加減に生きてきた者がこんなに恵まれた環境を得て本当に良いのだろうか、というありがたく思う気持ちは少なからずある一方で、次なる目標が見出せなくなってしまい、むしろ最近は「守り」に懸命になっている感があります。…目標が見つからない、と言い始めてもう幾年になりましょうか。

新しい光が見つけられず焦りつつも、しかし特段安楽というわけではない。むしろ今の状況を守ることでいっぱいいっぱい。でも、今の状況を守るだけだから夢や希望など湧いてくるはずもない。こんなただ「もがくだけ」の日々ならば、できることならリセットスイッチを押してしまいたい。そんな気持ちがまたも頭をもたげ始めてしまっています。

今朝の音楽は自分でもよく弾くピアノ曲でGeorge Winstonの「The Cradle」。かつて考えていた、旅立ちに相応しいと思っていた楽曲の一つです。
それでは金曜日の今日一日、頑張ってもがきたいと思います。

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