令和三年を総括する

今年も残すところ一日足らずとなりましたので、例年通り総括します。一言でいえばボロボロで、「停滞の一年」でした。

仕事関連

人と物資の両面に於いて不足、或いはトラブルに悩まされる一年となりました。
一月末に発生したあるトラブルに端を発した件は、その後要員の変更、或いは増強を画策したものの、結局は増強どころか減員となり、また、そのトラブルの源泉となった若手のマインドを変える試みは、残念ながら叶わないどころか、当初より懸念していた通りになってしまったことをのちに知ることになりました。このことで、私はスター・ウォーズep3のオビ=ワンの次のセリフを思い出したのでした。

I have failed you, Anakin. I have failed you.

実際にはその若手のスキル向上は目を見張るものがあって、それ自体は恐らく成果と言って良いものと思っています。しかし、どんなにスキルがあったとしても、マインドがついて来なければ次の成長には繋がらない。それを理解させようと、私や部下の仕事ぶりやスタンスを理解させようと体制を整備し、席替えまで行って私が知る殆どの情報を共有するようにしましたが、それらの試みは逆にその若手の勘違いを助長させるだけになってしまったようです。
もしその若手が自分の部下であればもう少し厳しく指導できたのかもしれませんが、もう時間がないし、変えることは難しいと感じたので、私はもうこの件について手を引くしかなさそうです。その理由は後述します。

また、物資の不足は本当に困ったもので、更新すべきサーバ・ネットワーク機器が計画より半年以上ビハインドしても手に入らず、そのせいで作業が殆ど進まない状態となりました。これらの稼働についても薄氷を履むが如くの日々を過ごしています。

趣味方面

コロナ禍による制限付きの日々や、前述のこともあって精神的に安定を欠いていたことから、今年後半には物欲に走ってなんとか耐えたという状況でした。気づいたら年収の半分以上を趣味に費やしていた気がします。購入したものは次の通りです。

  1. TAD TAD-E1TX
  2. Apple Watch Series 6
  3. Apple MacBook Air (M1,2020)
  4. TOYOTA AQUA (Z,FWD)
  5. Apple iPhone 13 Pro Max
  6. Nikon Z6 (w/ Nikkor Z 24-70mm F4S)

まず1。これの購入を検討し始めたのはおよそ二年前でしたが、小さくない金額ゆえ本来であれば同価格帯のものと比較試聴の上購入するつもりでした。しかし、ロックダウンなどもあって残念ながらそれは叶わず、結局は二年前に行った試聴の記憶だけを頼っての購入となってしまいました。
ただ、やはりモノは素晴らしく良いです。何を聴いても楽しく、新鮮さを感じるようになりましたし、クオリティも明らかな向上を見せたことからこれはこれでよかったのかなあ、と思っています。

2は、それまで使っていたApple Watch Series 3がある朝壊れてしまっていることに気づき、急遽代替品として購入したものです。Apple Watchなんて新しくしても殆ど変わらんだろ…とタカを括っていましたが、実際に買い替えてみたら色々と違いがあって、ずいぶん実用的になったんだなあ、と感じました。その様を見て家内も欲しがったことから、家内向けにApple Watch SEも購入。これまで腕時計を積極的につけることがなかった家内がApple Watchを日常的につけている様を見る限り、相当に気に入った様子です。一回使うと手放せなくなるガジェットだと思っています。

3は、これまで使っていたMBA(Mid 2013)の動作があまりにも緩慢で実用性に欠くことや、今年秋にリリースが予定されていたMontereyに対応しないことが分かっていたが故の買い替えになりました。とはいえ、あまり費用をかけたくなかったことから、初めて整備済品での購入としました。
iPad向けアプリの一部が動作することで、N-03Tなどの音響機器のリモコンとしても使えるようになって大変便利になりましたし、何より動作が速い!SideCarもとても便利で、これによりiMacの稼働時間が大幅に減少することに(汗)。将来的にはMacBook Proに一本化でもいいような気すらしています。(実は今の2台体制より高額になりそうなので、そこが課題ではありますが)

4は、どうも二年前から家内用のE12ノートの調子がイマイチだったのですが、この夏にはいよいよ電装品もおかしな動作をするようになってきたこと、そして新型アクアの価格、仕様ともにちょうど良さそうだったことから買い替えました。昨年末に試乗したE13ノートもそうですが、このクラスの性能向上は本当に凄いですね。もしクラウンがなければ「これ一台で十分なんじゃ…」と思えるほどの出来で驚きました。

5は、職場の人に半ば「煽られて」購入。ナイトモードの写真が凄まじくよく写ることを知り、星空の撮影を試みるもどうしてもある一線を超えられない気がしたことから、「スマホのこんな小さなイメージセンサーでここまで写るなら、最新型のデジカメならさらに素晴らしい写りなんだろうな」と考えるようになって6の購入に至りました。Z6は旧機種ではあるものの、これまで使っていたD300とは世代の差を明確に感じるほど良いものでした。これから積極的に持ち出して色々撮りたいと思っています。

個人的なこと

冒頭の件と関連しますが、職場の若手のマインドを改めさせようとするにあたり私はその人の背景にあるものを知ろうとし、可能な限りでの接近を試みました。ここまでやったら迷惑かも?という境界線を探りながら慎重にそれを進め、その接近というプロセス自体は(恐らくは相手方の協力もあって)成功しましたが、それをすればするほど、こちらの精神は蝕まれることになりました。

これまで私は、若かった頃の自分を懐かしく思い出すことはあっても羨ましいと感じたことは殆どありませんでしたが、その若手の持つ世界観、背景を知るごとに「若いっていいな」と思うようになり…、なぜ自分はこんなに歳老いてしまったのだろう、と絶望にも似た気持ちになったのです。
それゆえ、今年は派手に「春の嵐」が吹き荒れ、思い出すべきではない過去の思い出が鮮明に蘇って苦しんでしまったり、またその若手の後ろにあるその独特の世界観が羨ましく、しかしその門戸を叩くことすら許されない今の自分が醜くて、嫌で、哀しくて…。もうこの先に光などないのでは、という気持ちにすら苛まれたのでした。

一言でいえば、「もう一花咲かせたい」。
そのような気持ちから、このブログを充実させるべく過去のエントリーを全てマージしてみたり、Instagramを始めてみたり、「健康のため」と周りを偽りながらダイエットをしてみたり(-16kgを達成し、標準体重以下まで落とせました)して、それらは確かに一定の成果を得られましたが、如何せん「なりたい自分」が見つからないままのそれは、努力に対して何も報われていない気がしていて、むしろさらに心身を擦り減らすことに繋がりました。ここのブログエントリーも改めて読み返すと散々な内容ばかりですが、そのいずれもが若さへの羨望みたいなものばかりだったように思います。

なぜこんなことになったか。
結局は無欲無私的な行動が自分には大きく負担だったのでしょう。
また、人のマインドを変えることは極めて難しいということを、実は二十歳代半ばに一度経験し、それ以来「堕ちていく人を救うことなんて自分には出来ない。だから、私が出来る唯一のことは一緒に堕ちることがないように気をつけること。」を教訓にしていたつもりですが、今般再度繰り返してしまった感があります。それだけ私はその若手に期待をしてしまっていたのでしょうね。

でも、もう先が見えてしまいました。
これ以上、何かをしようとすれば私も一緒に堕ちるだけです。
もう今以上の逡巡は許されざることでしょう。周囲にとって、そして私自身にとっても。

よって今後の私に課せられたものは、以下の二つであろうと考えています。

  1. 誤って歩んでしまった道のりを引き返し、状況を綺麗に片付ける。
  2. 改めてなりたい自分を明確にし、自信を持って前に進むべく目標を立てる。

これらを強く意識し、自らを「立て直す」ことを考えながら新しい年を迎えたいと思っています。来年こそはコロナ禍によるこの闇夜のような状況が幾許か改善されることも強く祈りながら。

それではみなさま、良いお年を。

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