と思ったわけでもないのですが、ネガティブな内容のエントリーがトップに表示され続けるのはあまり気分が良くないので新たに何か書いてみることにします。
本サイトはこれまでずっとQNAPのmyQNAPcloudのDDNSを利用しており、ホスト名は「keitwo.myqnapcloud.com」となっていました。が、どうも格好が良くないし、NASとはいえ、せっかく自宅にサーバを立ち上げているのですから、独自ドメイン名での公開サーバの運用を「いずれやりたい」と思っていました。
しかし、ドメイン名を維持するのには費用も掛かるし、さらにDDNSもだいぶ前にDynDNSが有償化されて久しいし、かといって固定IPアドレスを取得するほどは…と、アフェリエイトなどでお金を稼ぐつもりのない、ただの落書きブログサイトを運営するためには色々と荷が重く、結局本サイトを立ち上げてから9年もの間、ずっと手付かずになっていました。
実を言えば独自ドメイン取得についての意識はかなり古くからあり、恐らく2001年ごろだったと思うのですが(もはや記憶すら曖昧)、当時サービスを開始してから間もなかった「お名前.com」を群雄ネット(当時)の倭人さんに紹介され、そこで当時利用していたハンドル名「K2」から「keitwo.netはまだ登録されていないから、取得してみては」とお薦めされたことから、目的もなく一度ドメインを取得しました。が、その後「どうやって使えば良いかが分からない」こともあって何ら利用することもなく、それの更新時期の頃には個人的な環境・情勢が変わっていたこともあって、そのまま放棄してしまいました。
なお、このハンドル名「K2」についてですが、その由来をここで語りたいと思います。
元々は高校生時代に部活動の先輩から私の苗字のイニシャルである「K」と呼ばれていたことがあり、それを気に入って自ら文章を書くときなどの署名として「(Written )by K.」を積極的に使っていましたが、その後、大学受験に失敗したことと大切な縁を失ってしまったことがよりによってほぼ同時に起こったことで精神的に大変な窮地に立たされ(これが前エントリーで書いた「30年前」の件だったりもします)、そこから立ち直る際に「これまでのK.から一つバージョンアップしたという意味を込めてK2と名乗ろう」としたことと、当時発売されていたJBLのハイエンドスピーカー「Project K2 S9500」がとても格好が良く音も良いとのことで強い憧れを抱いており、そしてそのK2の由来がエベレストの次に高い山の名前、ということを知った時、「私は決して組織のトップになりうる人物には今後もなり得ないと思うが、しかし、トップは二番手以降の存在があるからこそトップなのだ。私はそのトップの役に立てるような二番手になりたい。」との思いを抱くようになり、群雄ネットへ参加する際(1994年)、この「K2」というハンドル名を名乗ることにしたのでした。
その後、群雄ネットのオフ会などの自己紹介で名乗る際、「K2」という日本人の名前としては不自然な、もっと言えば「いかにもオタクっぽい(笑)」名前が恥ずかしいと感じるようになり、その後、ともすれば本名っぽく実際に勘違いされたことも多々あった「鳴沢 大気」なる名を経て、その後「Marc’n」と改めて今日に至るわけですが、そうは言ってもこのK2というハンドル名はその後のものとは前述の通り思い入れが全く違うことから、今に至っても密かにその名を捨てずにいて、特にホスト名においては引き続き積極的に使用し続けていたのでした。

そして、前回のエントリーに書いたようなことがあって色々と「本来の自分らしさを取り戻すために」を自らの胸中にて繰り返す最中にかつて取得した独自ドメイン名のことを思い出し、先日改めて「keitwo.net」ドメインの状況を「お名前.com」で調べてみたところ、なんと今日においても使われていないことを知り(これは本当に意外でした)、さらには一年取得であれば無料であることなどから、20年以上経って再び同ドメインを取得しました。そして、せっかく取得したのだから利用しないのは勿体無い、と思い、活用法についてさらに調べてみたところ、無償のDDNSとしてMyDNSがあることや、QNAPで設定を行えば運用も非常に容易(myQNAPcloudでの運用と負荷的にはなんら変わらない)であることが分かり、昨日の仕事の合間にちょこちょとこ設定を行なうことで、本ブログを新ドメイン名でのホスト「www.keitwo.net」へ移行することができました。
なお、今般これが比較的容易に実現できたことは、21年前とは異なりこういったことを実現するための技術的な情報がネット上に豊富にあることや、各種サービスが充実していることがその理由としてありますが、自らのスキルというか、ITに対する知識も当時とは桁違いになっていることも大きかったように思います。もっとも実現までに21年も掛けるようなものではない気はしますが…(笑)。