風野さんと共に、星空写真の撮影と紅葉を鑑賞しに、ニ週間ぶりに日光に行ってきました。
…いや、100km以上離れている場所に赴いたことを「ニ週間ぶりに」とする表現はそもそも色々おかしい、という自覚はあるのですが、この時期の日光は何度行っても飽きることがないのでした。(個人の感想)
まずは星空撮影のために前回同様戦場ヶ原の三本松駐車場に入ることにしました。紅葉の時期ゆえ、あまり早く赴くと渋滞にハマりかねないとの予測から、ある程度遅めに向かったのですが、残念ながらいろは坂の明智平近辺で渋滞に遭い、当初の目論見だった明かりのあるうちに現地には入れず、風野さんは天体望遠鏡を暗がりの中で組み立てる羽目に。なんとなく想像はしていたのですが、やはり極軸合わせに相当苦労されていたようにお見受けしました。一方私の方は前回同様固定撮影でしたので、三脚立てて、カメラのパラメータ設定をすれば終わりというお気楽なもの。サクッと準備をして空が暗くなることを待ちました。
そんな感じで撮ったのが次の一枚。

何も考えずにシャッターを切ったら、いきなり流れ星を捉えてしまい「おお、これは幸先の良いスタートを切れたぞ!」と感動し、特に何も考えずにシャッターを切りまくっていたのですが、次第に「うーんと、私は何を撮りたくてここに来たのだろうか?」と段々その意義に疑問を感じるようになってしまいました。確かに闇雲にシャッターを切ってもそれなりな星空を撮れるのですが、なんというか、心にグッと来るような綺麗な写真にはならない気が。


他方、風野さんの方は天体望遠鏡でいかにも図鑑に出てきそうな星団、星雲の写真を着々と撮影されていて、道具や知見の差以上に、趣味に対する志の違いを見せつけられた気がしました。参考までに、風野さんが当日撮影された写真が掲載されたツイートを貼っておきます。
また、ちょうど隣で撮影していたガチ中のガチな方が素晴らしくかっこよくて…。機材の内容、物量、準備の充実のみならず、なんというかセットアップから何から動きに全く無駄がなく洗練されていることがズブの素人の私からも分かるほどで、「この趣味も達人級だとこうなるのかあ。」と感心させられました。
そういえば先日、私にこの趣味(と言えるほど昇華していない感はありますが)の入り口を教えてくださった知人に、「今度望遠鏡セットを買うかどうか悩んでいる」的な話をしたところ、話に乗ってくれるかと思いきや、「望遠鏡はタカハシのみがホンモノ」といきなりハードルを上げられて閉口してしまったのですが、それって要は「素人が生半可な気持ちでする趣味ではない。」とあしらわれてしまったのでは、などと今となって振り返ってみればそう思うのでした。要はまだ私は素人で、本当に趣味としている方からすればせいぜいファッション的なもので「下手の横好き」としか映らないのかな、と。なので、今後これを続けるためには、少し自分の頭で考えて、自ら「モノ」にせねばならないのかな、と感じさせられました。
帰宅後、自分が撮った写真を改めてMacなどで見返してみたところ、ピントこそ前回より良くなっていましたが、やはり星が流れてしまっているな、ということが気になりました。前回もそうだったので今回は露光時間を5秒ほど短くしてみたのですが、それでもこの結果。やはり赤道儀は必要ですね。ということで、次への課題を少し整理しました。
- 星景写真にせよ、そうでないにせよ、どんな写真を撮りたいのか。天文の知識を含め、もう少し事前に調査・検討する必要あり。
- 星景写真であっても赤道儀はやはり必要。ポタ赤で良いのでまずは手に入れる。
- 冬場の撮影は半端なく寒くて大変。防寒については暖を取るものを含め準備する必要あり。
- いずれにしても鍛錬あるのみ。近場で良いので、撮影を繰り返してコツを掴む。
こんな感じですかね。特に4番の撮影場所は早く見つけないといけない気がしますね。星空撮影の練習のためだけにいちいち奥日光には行けませんし…。
紅葉鑑賞の話は、長くなりましたので別エントリーで。