音楽生成AI『SUNO』を試す

今年は、公私共に生成AIに関する話題がずっと自身の周囲を賑やかしていた印象がある一年でしたが、年末に時々鑑賞しているYouTubeチャンネルでSUNO AIがV4になって進歩した!みたいな話題を見かけたので、自分でも色々試してみました。たったわずかなプロンプトでもそれっぽい音楽が出来てしまうのは凄いな、と思う反面、歌詞も含め全部AIに生成させると、はて、これは一体誰の楽曲と呼べるのだろう…みたいな気持ちが湧いてきました。

そのような思いから、せめて歌詞だけでもオリジナル要素を取り込んでみよう、と思い学生時代に書いた、ちょっと頑張れば歌になりそうな謎ポエムをなんとか歌詞っぽくリバイスしてSUNOに放り込んでみました
以下、頑張って歌詞にしたものの全体を掲載しておきます。青色の文字が謎ポエムだった頃のオリジナルスクリプト…なので、実はサビ(Chorus)の部分を除き殆ど原型を留めていなかったりはするのですが。

[Verse 1] 
 初めて会ったときから 何かを感じていた
 きっとこうなるってこと 直感で気付いてた
 自分の臆病さから 認められずにいたけれど
 「素直になろう」って そう小さく呟いた

[Verse 2]
 いつもの土曜の 昼さがり
 暖かな陽がささる 小さな部室で
 澄んだ瞳の奥にある きみの気持ち
 掴んでみたいと 思ってしまった

[Chorus]
 今、自分が持っているもの 全て捧げても構わない…けど
 それでも、きみの心を掴むてだてすら見つからなくて

 これは夢だよね…ふくらむ未来への希望
 これは夢だから…きっと朝がくる

[Verse 3]
 きみが一人じゃないって そう知ったとき
 きっとそうだよねってこと 直感で分かってた
 斜にかまえてそれを 言い訳にしていたけれど
 「素直じゃない」って そうため息をついた

[Verse 4]
 キャンパス帰りの バスに乗る
 喧騒と静寂が混ざる 青色の車内で
 きみの心の奥にある だれかへの想い
 恨めしいと 思ってしまった

[Chorus]
 今、自分が持っているもの 全て壊しても構わない…けど
 それでも、きみの心に入り込むことすら叶わなくて
 これは夢だよね…
打ちひしがれる気持ち
 これは夢だから…きっといつか覚める

[Bridge]
 淋しさに 嘘がつけないよ
 強い想い 隠しきれないよ
 人の心は うつろいやすいけど
 きっとこの気持ち 変えられない

[Chorus]
 今、自分が持っているもの 全て捧げても構わない…から
 かならず、きみの心をぼくに振り返らせてみせる
 これは夢だよね…その未来を信じて
 これは夢だから…きっといつか叶う

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Lyrics by Masahiro Kondo COPYRIGHT(C)1994, 2024

前述の通り原型はほぼ留めていないとはいえ、この謎ポエムは書いた当時から大変気に入っていて、いずれなんらかの形で曲をつけられたらいいな、とずっと心に留めていたものだったりしましたので、SUNOによりこれにいかにもポップな曲がついたのは感動。特にVerse 4の部分はVerse 2との対比(なので、暖色に対して寒色の描写になっている)として陰鬱になっている感情を描いてみたのですが、その雰囲気が演出として反映されていて、これは確かに凄いな、と感じました。
もっとも、SUNOに歌わせてみてから歌詞を変えたいと思った箇所がいくつか出てきたのですが、歌詞を修正して改めて生成を試みると曲自体が変わってしまうので断念。歌詞のみを自由に編集する機能もあるのかも知れませんが、この辺は今後の(私の?)課題ですかね。

生成AI、特にChat GPT界隈については技術的な進歩がもうある一定のところまで来てしまっている、などといった若干ネガな情報もないわけではないですが、使いこなしという観点ではまだまだこれからという印象が個人的にあります。これをどれだけ様々なシーンで役立たせることができるのか、これからも機会を見て試してみようと思います。

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