OP-VH7PCを購入してから、メインシステムで音楽を聴く時間が減った、というより、むしろOP-VH7PCで聴く時間の方が多いくらいなんですけど、まあ、なんつーか、いつぞやにはこのことについて嘆いたりしてましたが、冷静に考えてみれば、これが本来わしのあるべき姿だったのかも、と納得したり。
というのも、かつて実家にいた頃は、メインはあくまでも父のシステムであり、わしのシステムは言ってみれば「サブ扱い」だったわけですね。故に、「自室でゆったりと、BGM的に聴く」のには「サブ扱い」の自分のシステムで、「この曲の目指す音について、もっといろいろ知りたい」と言うときには、そのCDを「メイン」である父の部屋に持ち込んだりしたわけで。故に、自室のシステムで音聴くときは、ある一定基準以上の音質は求めてませんでした。
が、実家から離れてはや3年、そのメインを聴きに行くためだけに実家に帰るのは辛いし、そもそもわしのシステムじゃないため、帰ったところで十分聴くことができるか半ば時の運…。「んじゃあ、自分のシステムでも音を追いかけられるものにしよう」という考えで、実家のメインに追い付き、追い越そうとした結果、自分のシステムが大きくなっちゃった…って感じですか。
んで、自分のシステムが大型化してしまったことで、今度はBGM的に聴けるシステムが存在しなくなってしまったという悪循環が発生。事実、最近は音楽、ことに邦楽やゲーム曲、MIDIデータなどを聴く時間が極端に減ってました。これらははっきり言って、今のメインシステムでは「アラしか聞こえない」んですよ。これらはBGM的にしか聴く気にすらなれない、というか、メインのシステムで「音の追求」をするまでの曲じゃない、という感じでして。そういう意味で、OP-VH7PCが、ある意味過不足無くて良い感じなんですよ。アラが見えるほどすごいシステムじゃないけど、かといって、音楽を楽しめないほど酷い音じゃない、ってレベルで。
故に、やっとMIDIやゲーム曲がそれなりの音で楽しめるようになったので、ゲームやる合間にMIDIデータをいろいろ聴いて「うーん、いいねぇ」とか思ってたり。
「メイン無くしてサブはあり得ない」…確かに、OP-VH7PCしか無ければ、それはそれで非常に不満だったでしょう。何しろ、音を本格的に追求しようにも、わしの要求が贅沢すぎてそこまでは追従してくれませんから。こういう時こそ、メインが活躍します。メインシステムは未だ不完全とはいえ、わしが求めようとする、その音楽が持つ音の奥深さをわしに教えてくれるでしょう。…わしは、かつての様にメインとサブの両方を得ることで、やっと「音と音楽」の両方を楽しめるようになったのかも知れません。従って、メインの方が使用時間が短いのは当然、と割り切ることに。メインシステムは既に実用性とは関係ない世界のものになってしまったんですし。
…というか、実はわしの中では「音楽鑑賞」と「音響機器」は全く別の趣味として存在してるのかもね、とも思った。ま、どうでも良いんですけど。