正直、スマンカッタ

なんだか急にOrffの「CARMINA BURUNA」が聴きたくなったので、仕事が終わり、ホワイトデー(義理)のお返しを買うついでに、CDショップへ行きました。

平日だからかも知れないですが、クラシック・ジャズコーナは「本当に中心街のCDショップなの?」と言いたくなってしまうほどに閑散としていて、唯一の客と思われるオジヤンは、レジのお姉さんに愚痴のようなことを話し続けていました。そのレジのお姉さんの対応から、そのオジヤンの行動がひどく迷惑であったであろうことは想像に難くありません(何も買わずに邪魔だけしてるなら客じゃねーかもな)。そんな険悪とも言える雰囲気の中、わしは必死にCDを探して「うん、あったあった」と、邪魔なオジヤンを押しのけ、レジで会計をすませました。(オジヤンは残念そうだったなぁ)

帰宅後、早速掛けてみたんですが…うーん、録音評は結構良い物のハズなんですけど、正直、あんまり…つーか、再生機器が付いて来て無い気がする。うーん、やっぱりクラシックの再生は難しいなぁ。

音質云々はさておき、わしがこのように自発的にクラシックCDを買うのは、実は結構珍しいのですが、なんで急に欲しくなったのか。自分自身、正直「?」だったんですが、かつて親から聴いたエピソードや、そして、改めてクラシックにふれてみて納得。

まず、エピソードについてですが、これはまだ生まれる前、何でも胎教やらでこの手の物とかを掛けまくったとか(w。いや、それは胎教じゃなくて、親の趣味による物の気もしますが(笑)、実際、実家で親がクラシックを聴いているのを聴くと安心するのは事実ですね。もっとも、それは胎教だけじゃなくて、生後も聴きまくってたんでしょうから、殆どパブロフの犬みたいなもんでしょうけど。

次に、「改めてふれて」の件なんですけど、わしは元々合唱とかやってたりして、もともと美しい和音というか、音の重なり合いを楽しむのが結構好きなんですね。んで、ポップス等はそれらが凄く単純というか、非常にわかりやすくて誰でも取っつきやすい反面、いざ、追求すると意外とつまらないこともあったりする訳で(もちろん、「全てがそう」ではなく、「そういう物が多い」と言うくらいに捉えてください)。その点、クラシックは楽器単体の音こそそれぞれ素朴ですが、重なり合った音は非常に面白い。どう考えたって不協和音で汚い音になると思える旋律が、「それ以外は有り得ない」と思えるほど自然につながってたりしますし。この辺は本当に奥が深いなぁ、と思わされます。

んで、オーディオの話に戻すと、これら「単体ではなんてコトのない素朴な音」をそのままで、かつ「重なり合ったときの美しい音」を再現する必要がある訳で、そりゃもう、再生は大変な訳ですよ。単体の素朴の音が崩れると、重なったときはただの騒がしい音になっちゃいますし。んー、なんつーかクラシックは音楽としてはもちろんのこと、再生音楽としても奥が深いなー、みたいな。まあ、今更何を、って感じですけど(^^;。

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