今は冬ですがね 2004年1月21日(水) <スラドでの鳩さんの日記について、チト思ったことをつらつらと。 仰っていることは全く正論だと思います。しかし「親が子供に対する責任を投げること」が非難されるべきことであるのは言うまでもないですが、実際、そう言う親が少なからずいることもまた事実です。その責任問題を論じるのに際し、ネットゲームを引き合いに出してその是非を問うのは、本質的には間違った(そもそも前提を見誤っている)やり方とは思いつつも、本質である「責任問題」を言及するのは大変難しいことだと考えます。 だから、本質に対する氷山の一角というか、末端とも言える「ネットゲーム」と言う比較的「見えやすい」事象を取り上げ、本質に直接触れることなく、しかし、現状を批判した結果、ああいった番組内容になったのではないかと。もっとも、「本質を批判せず、末端のみの是非を論ずる」のは、これに限らず多いことと言える気がします< fn "っていうか、クローズアップ現代はそう言う番組の気が…","注" >けれども。 --> ちなみに、ネットゲームに対してのわしの考えとしては、善し悪しはともかくとして「危険」とは言わないものの、特に子供に対しては「中毒になりやすいもの」とは思います。その結果として、「ネットへの接続を切断したところ、親に暴力をふるう」とか言うのは別の話かもしれませんが、少なくとも現実社会に於ける影響が皆無とは思えません。 これはネットゲームに限らず、ネット上での活動の全てに言えることですが、「現実社会でのいかなるコンプレックスから解放される」、「(ネット上で)トラブルが発生した際、いざとなれば今までの自分を捨て、少なくとも見た目は別人としてリスタートできる」と言うことは、世知辛い現実社会(ここでは、コンプレックスを克服すること、トラブルからの信用回復若しくは新たなる自分の居場所をつくることなど、「現実社会」では容易で無いことを指します)と対比すれば、大変魅力な世界であると言えます。子供ならずとも大人でもその世界の持つ「魅力」にはまってしまう可能性は否定できませんし、その入り口・フィールドが、比較的親しみやすい「ゲーム」であれば、尚更魅力的なのではないか、と思います。その結果として「現実社会を捨てても構わないほど居心地がよい」→「中毒」という人がいることは今更ここで論ずる必要もないでしょう。また、ネットゲームの場合、それ以外にも「他の趣味等に比べると比較的コストが安く済む」、「比較的知識が無くともその世界に入りやすい」、と言った手軽さも魅力ですが、その反面、手軽さ故に多数の人が接する可能性が高い→ネットゲーム中毒となる人が増える→社会問題化と言うことは、あながち間違いではないのかな、と考えます(かといって、安易に「ネットゲーム=悪」と決めつけてしまうのはもちろんNGです。)。 なお、わし自身がネットゲームをやらない理由は、「自分自身、自己抑制が利くほど強い精神力を持った人間ではない」ことと、「貴重な時間を、ネットゲームという一つ世界(この辺も異論が出そうですけれども、ネットゲームはつい多種多様な人々との交流があるため「一つの世界」ではない、と言う錯覚に陥りがちと思われます。)だけで終わらせたくない」、「長時間プレイするゲームは苦手」、「つーか、何よりも面倒w」とか言ったものだったりします。やれば面白いんでしょうけれども、やらなくて済むならそれでもいいや、って感じで。 共有:投稿