PC-SUCCESS倒産
当該店ついて、わし自身は利用した記憶がない(記憶がないだけで、実際には利用していたかもしれません。なにぶん昔のことですので…。)のですが、PC業界に於いて本件についてはそこそこ話題になっていますね。
このような「老舗」と言うべき店舗の倒産に際し考察すべきは、このようなPCアッセンブリマニア(「自作」と言う言葉には抵抗があるので、敢えてこのような表現にしました。)やパーツ購入者の現状に於ける市場規模と実際の店舗数、それから戦略だと思うのですが、わしはそういう難しい話はよく分からないので、自分自身の話に留めると、ここ数年PCの自アッセンブリはしていません。
理由としては、
- デザインの統一感などがメーカ製のそれに比べて劣る
- 保証体制がメーカ製のものに比べて低く、また、相性などの問題が発生した場合、回避・解決コストが決して小さくない
- ハイエンドな構成を除き、標準的な構成に於いては(先述のコストなどを勘案すると)メーカ製のもののほうが安価で済む場合がある
- PCのハードウエアに於いては、使いこなし云々と言う部分は性能向上に殆ど寄与せず、構成、即ち如何に高価なパーツで組み上げるかで性能が殆ど決まってしまうため、アッセンブリ自体に対する楽しみが殆どない
などといった点が挙げられます。
もちろん、メリットとして
- メーカ製のように仕様に縛られない、自分にあった構成で組み上げることが出来る
- ハイエンド構成ではメーカ製より安価になる場合が多い
- 頻繁にグレードアップが可能で、その際のコストはグレードアップパーツのみで済む
と言う部分もありますが、およそ5年ほど自アッセンブリPCを使用していた経験からすると、少なくともわしの使用用途に於いては「頻繁にグレードアップは自己満足以外の何者でもなく、実用性という点では殆ど意味がない」、「グレードアップの回数が少ないと、結果的に殆どのパーツに手を入れることになり、コストメリットが殆ど消失してしまう」と言うことに気づき、それ以来、自アッセンブリPCには手を出さなくなりました。
ただ、一方でパーツ単体ではそれなりに買うこともあって、先日もQS2002用にHDDやUSBカードを購入していますので、パーツ売り場自体が消滅してしまうと、それはそれでちょっと困るかも。そういう意味では、やはり先述した市場規模と実際の店舗数、および戦略に基づいた経営をしているかどうか、と言うことになってしまうのですかね。こうなると、小規模な店舗はますます苦戦を強いられ、結局大型店しか残らなくなるのかなぁ…。