Esuleの相対評価
と言うわけで、さすがにメインと比較しては分が悪すぎるので、今度は父が「つくば滞在時用に」と残してあるシステムと比較してみることにしました。
機種構成は「Technics DVD-A10」、「Pioneer VSA-AX3(MCACCは切り、DIRECTで使用)」、「DIATONE DS-77HR」で、これだけ見るとなんだか寄せ集めっぽい感じですが、事実寄せ集めだったりします(^^;。客観的に見ると、アンプが弱いですかね。また、セッティングについては、自作反響板やレゾナンスチップを家具にまで貼付してあったり、電源にはCSEのアイソレーションレギュレータを使用しているなど、わしのメインシステムより遙かにきちんとセットされています。
対するEsuleは、幾らかセッティングを見直したとはいえ、所詮タンスの上に一式が置いてあるような状態であり、とても好ましいとは言えません。と言うわけで、試聴するまでは「父の滞在用システムの勝利かな」と思っていたのですが…。
とまあ、ここまで書けば察せられると思いますが、音一つ一つの質感、重厚感ではEsuleが「圧勝」しました。これはわしも驚きを隠せませんでした。一方、雰囲気や音域のバランスなどでは父のシステムに一日の長があり、これは優れたセッティングが功を成している、と言って間違いないでしょう。今回、アンプのせいで欠点が強調されたのだとは思いますが、DS-77HRはあまり低域が出ず、また高域も中域より少し上くらいの帯域が若干強調気味で、その上はそれほど伸びていないことなどもわかりました。なるほど、このバランスであれば「落ち着いたしっとりした音でありながら、女性ボーカルを美しく聴かせること」が出来るわけですね。それにしても31cmのウーファが12cmのウーファに量感で負けると言うのは一体…。
と言うわけで、クラスを考えればEsuleの性能は驚異的です。わしとて、さすがにタンスの上で使うのは罰当たりな気すらしてきました(^^;。とはいえ、他に置き場所は無いので、どうしようか思案しているところですけれども…。