旧いノートパソコンをPowerUpした
およそ8年前に購入したVAIO GRノートことPCG-GR7/Kなのですが、最近、長男を寝かしつている際にメインPCであるiMacをその長男に占領されてしまっている(寝る前に「Front Row」で動画を見たり、寝付く時の音楽再生機として使用しています。最近はリモコンの使い方も覚えたようで、勝手にパチパチとボタンを押しながら使っていたりします。)ため、その傍らで床に転がりながら時々使用していたりするのですが、いかんせんメモリの容量が384MBしかないため、Windows XPでは全く使い物にならず2000ですら辛い状態。かと言って、新PCを購入するほどでもないので、メモリを1GB(最大搭載容量)に増設してみました。その結果、「結構使い物になる」状態になりました。Youtubeの動画再生もそこそこ行けるし、webブラウジングもスクロールが多少カクカクする以外は問題なし。何より、スライドパッド付近にジョグダイヤルがついていたりするおかげで、むしろ最近のノートPCより使いやすい部分も。
で、ここで思ったのは、結局この8年近くもの間、PCの世界は実質停滞していたんだなぁ、ということでした。Vistaの投入が実質失敗に終わったことで、APLベンダはXP上で、しかもXPが動作する標準スペックのハードウエアにて問題なく動作するソフトウエアの提供を余議されなくなった結果、8年も前のPCがまだなんとか使えてしまうという、これまででは到底考えられないような状況に陥っていたのだなあ、と改めて気付かされました。これじゃあ、PC業界も盛り上がりようがないですね。
先日、Windows 7が発売され一部では大変盛り上がっているようですし、MSのマーケティング戦略自体もあったのでしょうが、PC業界そのものがこれへの期待が大きかったのか、発売数ヶ月前から本OSに関する評価や新機能についての記事が日々見られました。しかし、わし個人としては「結局、Windows 7になることで何が変わるのか」が未だに分かりません。OSとしての進化は勿論理解しているのですが、それによる付加価値としてのユーザエクスペリエンスの向上が全く見えないのです。たとえば、マルチメディアコンテンツの取り扱いについてOSのAPIレベルで進化があったとしても、それを使用するAPLが揃っていなければ結局宝の持ち腐れになってしまいますし、一方でAPLベンダーとしては従来のOSへの対応を切ることによるリスクも負わなければならない。とするならば、本来必要だったのは、OSそのもののマーケティングというよりも、キラーAPLの開発元たるベンダとの連携(もっとも、独禁法とかいろいろあって、実際には難しいのかもしれないですけれど。)こそが実は本OSを大成功に導かせるカギなのでは…?などとも思ってしまったり。もはや、OSがユーザへ訴求できる付加価値は、「見た目」とか極めて限られた部分での「使い勝手」程度しかないのでは、と思うのですが。
…と、何だか徒然なるまま書いていて、だんだん自分が何を言いたいのかわからなくなってきたので、ここで終わり。