今週木曜日からTVアニメ「うる星やつら」の放映が始まりましたね。私は木曜夜にオンエアされたものをタイムシフトして観ましたが、当初予想していたよりは違和感もなく、それなりに新しい要素もうまく溶け込んでいて割と良くできているなあ、というのがファーストインプレッションです。
うる星やつらの初代アニメーションの放映は私が小学生の頃でした。全体的に内容が大人びていて、しかもヒロインが半裸…ということもあって両親の前での視聴はとても憚られた(子供の頃は純粋だったのです(笑))ので、当時は自宅で観ることはあまりなかったのですが、私が小学校四年生頃から通い始めた剣道教室にて、道場があった筑波学園警察署(当時)の一階ロビーのテレビで稽古後の家族の迎えを待つ間にこれを『署員を含む周囲の大人の目を憚らず、自らチャンネルを操作して』観ていた一つ年上の女子が居て、「うわっ、なんてマセているんだ」などと若干引きながらも、当時その女子のことが気になっていたこともあって、ちゃっかり一緒に観ていた記憶があります。
その後、実際にハマったのは主人公たちと同じように私自身が高校生になってからでした。既にテレビ放映開始から10年が経っていましたが、ちょうどワイド版コミックや10周年記念CDなどの発売が重なったこともあって、今風に言えば「ガチのファン」になっていました。OVAを頑張ってかき集めたり、自室の壁面を同作のポスターだらけにして、「ふしぎの海のナディア」のガチファンだった部活動の後輩に「…負けたっ!」と言わせしめたりしたっけなあ。
その後、生活環境が変化する中で殆どのコレクションは処分してしまいましたが、それでもCDやレコードなど未だ手許に幾つかのものが残っていたりします(笑)。

この作品は私にとっては作品自体への思い入れのみならず、前出の剣道教室での出来事やそれによる後年への影響も含めて色々と思い出深いものですので、正直、今回の新作に対しては、放映されるまでちょっと複雑な心境を抱いていました。が、いざオンエアされたものを観てみたら、冒頭に書いた通り「これもアリだな」と。それくらい、かつてあった「ある出来事」から歳月が経過した、とも言えるのかもしれませんね。