部屋の明け渡し
宇都宮のアパートの引き渡しのために、旧住居へ。入室してまず気づいたのは、部屋の臭いが、わしの住んでいた頃とはまったく違う、部屋自体がもつ臭いに戻っていたこと。「ああ、そうだ、4年半前に従兄弟とこの部屋を見つけて中を見させてもらったときも、こんな臭いだったな…」と懐かしく思ったりしました。
入居時時点からそれほど綺麗ではなく、また、わしが使ったことでさらに汚くなった気がするこの部屋ですが、それでも、荷物がなくなったそこを見て、「ああ、これで本当に最後なんだな」とほんの少しだけ感慨というか、寂寥感を抱きました。窓からの景観は、今住んでいるマンションに比べるとあまりにも見栄えのしないものですが、それでも、何となく安心できるのが不思議でした。
わしにとって、独身時代の最後の部屋…、沢山の人がここを訪れ、色々なことがありました。つい先日までわしの生活の基盤を支えてくれたこの部屋に「本当に有り難う」と、つい呟かずにはいられませんでした。
職場(一応、わしはまだ宇都宮の会社社員です。有休消化中なので出社はしてませんけれども(^^;)での送別会(その2・飲み好きメンツでの)。みんなが職場の話をするのを聴き、まだ1週間しか経ってないのに、妙に懐かしいというか、不思議な感覚でした。そして、もう、ここの人たちとは殆ど会えなくなるのか…と思うと、やはり少し寂しい気持ちになったのも事実。自分で選んだ道ですので、こればかりは致し方ないことなのですが。