個人所有の音響機器の試聴、ということで、風野さんの機器の試聴をしにご自宅訪問をしてまいりました。

風野さんの機器構成は私の機器と非常に似通っていて(特にブランドはほぼ同一)、それゆえどんな音なのかと興味関心と不安?が入り混じっての試聴でしたが、一聴して「あれ。こんなに違うものなの?」というのが第一印象。音の傾向としてはとても整った、「カチッ」っとした音だなあ、と感じました。ジャズピアノなどはむしろこの「カチッ」とした音がハマって心地よかったです。他方、私が愛用しているTAD-E1TXはその前に発売されたME1とともに、「TADの、これまでのモニター的な音だけでなく、音楽性が感じられるようになった」などといった評価をどこかで目にしたように思いますが、特にスピーカのキャラクターに於いてその差がまさに出ているなあ、と思いました。
それから、コロナ禍の最中に手に入れられたとするDG-58についてもVC/EQをオン・オフしてみてその効果を体感しました。確かに音は変わりますね。良い方向に「調整」され、副作用的なものもほぼ全くといって良いほど感じませんでした。ただ、他所のシステムで聞く分にはその変化量は比較的穏やかというか大袈裟なものとは言えず、よって、この機器はある程度他の要素で音を煮詰めた上で、最終的に微調整をするのに向いているのでは、と私としては感じました。
あと、試聴ソースについては念の為CDを何枚か持っていったのですが、私自身がそもそも昨今はCDを音源としていないこともあって、スマホを使ったRoon ARC+AirPlayで音を出させてもらいました。結論から言えば、これが素晴らしく便利で、今後試聴の際は音源はこれで良いのでは、と思わされました。オーディオショップでそれができるかどうかは環境にもよるのでしょうが…。
試聴後、多謝さんも風野さん宅に来られたので、三人で一時間半程度色々と話をした後、風野さんと二人で夕食を摂り、解散。短い時間でしたが、楽しいひとときを過ごすことができました。
コロナ禍以降、感染症予防のためかつての知人などと会ったり出掛けたりするのは本当に最低限としていた私ですが、いい仕事にはいい遊びが不可分だと先日思い知りましたので、これからは積極的に外に出ようかと思っています。
今後、色々と楽しみです。