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今年1年間のお買い物を総括してみる

今年も色々買ったのでその時々に呟いた、関連するツイートを交えて振り返り。

まずは、AVアンプ「Pioneer SC-LX901」とUHDBDプレーヤ「SONY UBP-X800」。どっちの機器にも言えることとして、外装が安っぽくてそれ自体は未だ好きになれないのですが、性能は確かで、特にAVアンプの方は以前使っていたVSA-AX10Aiより映画を見る分にはいいのではないか?と思うほど、雰囲気の表現がいい。この辺りは良くも悪くもこなれてきてますね。あと、HDMI CECによる連携も本当に良く出来ていると思いました。特にDVDのDOLBY SURROUND PRO LOGIC(要は音声が2ch)のソフトもAVアンプの「Auto Surround」にしておけば、勝手に5.1chにしてくれるのには驚きました。これ、どうやって実現しているのだろうなあ…。
UHD BDは試しにソフトを買って見てみましたが、鮮明であることには違いないものの私の目ではフルハイのアプコンでも映画を見るだけなら十分のような気がしてます。という訳で、それまで考えていた自宅テレビ視聴環境の4K化計画はいったん保留。結局4Kチューナも買わないままこの年末を迎えています。

次は、Apple iPad Pro 11 inch+Smart Keyboard。これを所有するようになってからは、モバイルPCを外出先に持ち出す必要性は全く感じなくなりました。ただ、有効活用できているか?と問われると微妙です。後述しますが、最近はちょっとした外出であればiPhoneとKindleで殆ど用を足しているので、単なる暇つぶし用途としてはむしろ過剰すぎる感が…。という訳で、宿泊のある外出時くらいしか持ち歩いておらず、むしろ寝室でベッドに寝そべりながらWebサーフィンやYouTubeを見る時によく使っています。

その次に購入したものは、昨日のエントリーに書かせて頂いたトヨタ・クラウン。インプレっぽいものは内容が重複するので割愛しますが、今日Yahoo!の記事のコメント欄で「今までクラウンを乗り継いでいたが、今回は見送った」という主旨の投稿があったのを見て、「私は今までのクラウンだったらむしろ買わなかった人だけれど、往年のファンにとってはその逆の気持ちなのだろうなあ」などと感じたりしました。私的にはいい車だと思うのですが。

それから、子供達に与えていた古いiMacが突然故障したため、これまで私が使っていたiMac Retina 5Kを子供達に渡して、私自身は最新モデルのiMac(27インチ 3.0GHz MRQY2J/A)に買い替えました。本体内蔵のモニターの性能が良くなっていて、写真などむしろあまり見えて欲しくないものまで見えるようになってしまうようになりましたが、それ以外は特に変わった感じはしないですね。iPhoneもそうなのですが、最近Apple製品はパフォーマンスが悪くなったら買い換えれば十分なものばかりになってきた印象があります。

続いて、Kindle Paperwhite 第4世代。実は昨年第3世代を購入したばかりでしたが、私の不注意で液晶を割ってしまってオシャカに。壊した直後は「iPhoneやiPadでも読めるし、元々読書が好きじゃないのでいいか」くらいに考えていたのですが、ちょっとした待ち時間に1ページだけ読み進めるとかにKindleはとても適していることに気づき、そのような用途であればiPhoneなどに不便さを感じるようになってしまいましたので、結局1ヶ月後に改めて購入。今回はカバーや破損時保証までつけたので、万が一の破損時にも安心。いや、今度こそできるだけ破損しないように使いますけれども。

最後はSONY WF-1000XM3。それまで、鉄道での通勤時にはMDR-1000Xを使っていて、それはそれで音質的には悪くはなかったのですが、列車車中で時々つり革や手すりにぶつけるなど気になる点があり、また、待ち合わせなどで喫茶店で時間潰しの際にKindleを見ながら音楽を聴きたいと思っても、いかにもガチなオーバヘッド・密閉型で色々と憚られるものがあったりしましたので、割と評判の良いANCイヤホンを入手してみました。使い始めて、「うん、これだよこれ」という感じです。音質はピュアなどと比べるようなものではないですし、1000Xの方が量感たっぷりでしたが、クリアな音質で悪くないかな、と思いました。

さて、来年ですが…今のところ何も買う予定がありません(汗)。理由として家庭の事情とか色々あるのですが、それ以外にもいよいよ20年選手になるスピーカーをなんとかしたいなあ、という気持ちから少しお金を貯めようと思っています。ちなみに候補は現時点でTAD-E1TXあたりを考えてはいますが、現実にはいつになるかによって購入品は変わることになろうと思うので、「その辺の機種を目標に」、まずは実現に向けてクリアすべきことをクリアしようと思います。

Yosemite、早く見せて

どうもお久です。

前回、中二病的なエントリーを書いて以降、VAIO Duo 13ばかり使っていたせいかインターネット上のアクティビティが閲覧中心になってしまい、文字入力をする気が起きなくなってしまいました。そんなこともあってこのブログも放置プレイだった訳ですが、さすがにTwitterばかりしていると元々無い文章力がますます低下しかねないので、ちょっとだけ頑張って書いてみることにします。

今週はWWDC 2014がありましたね。例年、何らかのハードの発表とかもあって、今年は何が発表されるのかな?と期待していた訳ですが、今回ハードの発表は無く肩すかし…と最初は思ってました。しかし、OS X Yosemiteの詳細を見て思わずうなってしまいました。

昨今、こと国内ではWindows 8.xタブレットも僅かながらに浸透し始めて(ちなみに、自治体で「タブレット導入!」みたいなニュースを見ると、なぜかWindowsタブが多い気がするのですが、あれは情報管理部門が「Appleのはどう管理すれば良いか分からない」とか「従来のソフト資産が有効活用できない」と評価しているんでしょうかね?ぜひ、選定の理由を知りたいところです)、開発環境も含めタブレットとPCの融合が進むという方向性も僅かながらに出てきた中で、Appleはどういう方向に進むのかな?と考えていたのですが、その答えとして「HandOff」を出してきました。

元々Appleはハードウエアを中心に売っている会社ですから、タブレットとPCの融合が進んでしまうと、売上高が下がってしまうという事情もあったのかとは思いますが、この連携、わし的には「凄く未来的だ!」と感動しました。特にiPhoneとの連携で良いな、と感じたのは電話の発着信の統合化ですかね。これが出来ると、作業の手元化がますます進んで作業効率が上がるなあ、と。その昔、OP-VH7PCなどというUSBで接続できるマイクロコンポがあって、これのPC用ソフトとしてリモコンアプリがあったのですが、当初「こんなもん、赤外線リモコンを手許に置いておけば要らないのでは」と思っていたところ、実際に使ってみて視点の移動と手の移動が最小限で済むことに感動した記憶があります。実際にパソコンでの作業中に赤外線リモコンを操作するとなると「リモコンを探す」→「リモコンを取る」→「操作に必要なボタンを探す」→「リモコンをコンポに向ける」→「ボタンを押す」→「(必要に応じて)コンポのLCDを見て操作が正しく受け付けられたか確認する」というステップになっていた物が、「操作に必要なボタンを探す」→「ボタンをクリックする」→「(必要に応じて)PC画面上のステータスを確認する」という最低限のステップで済む訳ですから、慣れてしまうと赤外線リモコンを使うのがかったるくなるほどでした。しかし、この機能は便利ではあったものの、肝心なUSBオーディオ機能の音質がいまいちだったので、あまり使わずじまいでしたが…。まあ、いずれにしても、操作中の機器と連携することで、機器間の機能がシームレスに使用出来るというのは、大変合理的でよろしいかと感じました。

また、わしの自宅にはPC、Mac、iPhone、iPadなどがそれぞれの部屋に置いてあって、どこでも似たような作業が出来るようにしてあるのですが、子供の面倒などと言った家族の用件などがあって、作業中であっても部屋を移動しなければならないことが少なからずあります。そうすると作業を中断したりしなければならなくなる訳ですが、それが割とかったるい。実際のYosemiteとiOS 8で何がどの程度連携出来るのかは実際に使ってみないと分かりませんが、それへの具体的なソリューションが出てきたというのはとても先進的で良いことではないかとわしは思います。

とにかくリリースされたら早く試してみたい。近年のOS XやiOSのバージョンアップについてわし的にはマンネリ化していた感があり、Windows 8.xに傾倒していましたが、今回は久々に身を乗り出すほど関心を持ちました。これを機にまたAppleへ傾倒するようになったりして…、金が幾らあっても足りないなあ。

VAIO Duo 13と共に過ごす日々

前回のエントリーの続き。

その後、液晶パネルに保護シートを貼った(実はこういう保護シートはスマホだけで十分だとかつては考えていたのですが、先日、VT484の液晶パネルに腕時計を誤って落としてしまい、表面が一部欠けてしまってからは考え方が変わりました)りとか、LTEを申しこんだりして色々使い続けてみました。

先日書いた、スタンバイ状態を含めたバッテリー持続時間が短め、とした件は、単に起動しっぱなしのアプリが原因で省電力のモードに落ちていないのが原因でした。それから、起動するアプリも動画系をバリバリに使う(BDレコーダーの映像をDLNA経由で視聴するとか)など、Macbook Airとは使い方がだいぶ異なることも一因と思われます。まあ…それと、InstantGoとPowerNapじゃそもそも動きが全然違いますしねえ…。

LTEは同じauでも2.1GHz帯しか使えないiPhone5と800MHz帯が使えるVAIO Duoとでは全く電波の入り方が違いますね(もちろん、VAIO Duoの方がずっと良い)。学生とかだったら、これとスマホさえあれば固定のインターネット回線なくても生きていけるんじゃ…、などと思ってしまいました。回線速度も十分実用に耐えます。すごい時代になったものです。

それから、保護シートを付けたのでスタイラスも使ってみました。ペン先に対する追従性が良いですね。本当にメモとして使えそう。

総評ですが、これ、仕事でこのまま使いたいくらい気に入りました。職場ではトライアル的に東芝Dynabook R822を使用しているのですが、それと比べてもこちらのほうが良いです。特にタブレットからクラムシェル風に変形するとき、R822には両手使わないと難しいですが、こちらは片手で難なくいけますし、クラムシェル風な状態でもタッチパネルが固定されていてタッチがしやすいです(R822はディスプレイの角度が変えられるものの、タッチパネルとして使おうとすると後ろに倒れていってしまうので使いにくいです)。画面もこちらのほうが高精細なだけでなく発色もいいし、LTE内蔵で外出時も屋内にいるときと何ら遜色なくインターネットが使用できます。職場ではR822のほかiPadも使用していますが、R822とiPadをこれ一台で統合できそう。というか正直、iPadはminiでもない限り魅力が…という感じです。

で、これによりわしのパソコンはiMac、VAIO L、Macbook Air、VT484、VAIO Duo 13の5台になりましたが、今回のDuo 13を買うことでVT484は不要になるかな、と想像していたところ、実はそうでもなくて、むしろMacbook Airが使い途としてDuoと競合してますね。VT484はベッドサイドで使う分にはDuo 13より優れていて、お役御免にはなりそうにありません。しかし、MBAは…うーん、これ外に持ち歩く可能性が今後あるのかしら、という感じです。でも、MacはUNIXマシンとして好きなんですよねー。昔、まだPC用UNIXが極めて高額だったころ(ちょうどPANIXが出てそれなりに話題になっていた時の話です)、時の雑誌に「夢の可搬型UNIXマシン」的な一文があって、それ以来UNIXマシンを持ち歩ける、ってのはそれだけでわしの所有欲を満たしてくれるというのと、道具としての使用歴が長いので、プリミティブな作業をやるには個人的にMacのほうがやりやすいんですよね。実際ここともう一か所のWordPressのサイトはMBAで作成してますし。Windowsでももちろんできますが、いちいちSSHやらFTPクライアントを導入したりとか、テキストエディタに何を使おうか、とか考えるのが面倒なだけですけど。

9か月間の恋を実らせる

先日、Macに回帰しようかといいながら、この期に及んでかつてから気になっていた機種、VAIO Duo 13(SVD13229DJB/LTEモデル)を購入してしまいました。正直、予定外出費のためいろんな意味で重いのですが、ソニーがVAIOを売却してしまうことや、Windows 8.1がデスクトップOSに実質回帰することによって、もうこういうユニークなPCは出てこないんじゃないか、という懸念がわいてきて居ても立っても居られなくなってしまい、消費税も上がってしまいましたが、えいやっと清水の舞台から飛び降りる気分でポチりました。

家に到着したカートンを持ち上げて思ったのは「小さっ」、「軽っ」でしたが、要は梱包やマニュアルが最低限なだけであって、本体はそれなりの重さがあります。さすがにiPadとかと同列に語るわけにはいきませんし、Lavie Zのような「モックのような軽さ」ではありませんが、まあ、それでもMacbook Airよりはずっと軽いです。

使ってみて感じるのは、Apple製品のような「一切の無駄を排した、シンプルゆえの美しさ」とはある意味逆を行く感じではありますが、しかし、その品質の高さはさすがMADE IN JAPAN、タブレットモードにした際のチリの小ささは、昨今まれな品質で作られたパソコンであることを物語っています。それから、液晶も素晴らしい。こんなに綺麗な液晶画面はわしが買った機器では初めてかもしれません。動画とかを見ると立体感すら感じられます。

普通に使っている分にはとても素晴らしいPCですが、唯一ちょっと気になるのは、デフォルトだと意外とバッテリーが持たないこと。Macbook Air(Mid 2013)の、まさにタブレット端末のようなバッテリー持続時間(スタンバイした際の省電力っぷりを含む)と比べると、明らかに劣るような…。もう少し設定を見直さないといけないかも。

まだ、昨夜から使い始めたばかりなので、細かいインプレはまた後ほど。まだauのLTEのセッティングもしていないし。

がっかりなアップデート

Windows8.1 Updateが将来の分も含めた形で発表されましたね。スタートメニューが復活し、ストアアプリがデスクトップ側のタスクバーからでも呼び出せるようになるなど、従来のWindows7からの移行であっても、ユーザは操作に戸惑うことなく移行できるでしょう。

しかし、敢えてわしはこれを「がっかりだ」と評価させていただきます。

パソコンはコモディティ化が極めて進んだ結果、もはや日々の生活に欠かせない道具になりました。今となってはオフィスで使用するのは勿論のこと、家庭で年賀状をパソコンで作成するとか、Webサイトを閲覧するなどといったことは日常的な出来事の方のほうが多いのではないでしょうか。そのような「道具」として見た時には、今回のアップデートはとても優れていて、歓迎されるものでしょう。

しかし、わしにとってパソコンを含む「情報機器」は趣味でもあります。仕事ではともかくとしても、家にいる時までただの道具を用もなく触っていたいとは思いません。使っているときは操作そのものにワクワクしたり、意外性を感じたりしたい。もちろん良いと思うこともあれば、そうでないこともあるとは思いますが、こういった探究というのは楽しいものです。だから、どうしてもイノベーティブな物をより魅力的に感じます。そのような観点において、今回のアップデートはイノベーション、という意味では明らかに後退です。デスクトップとしての使い勝手の向上はあるものの、タブレット端末としての進化は(現時点でわしが知り得ている情報では)見うけられません。

特に意味が分からないのはスタート画面の電源アイコン。これはいったい何のためにつけたのか。デスクトップを主として使用する方であれば、そもそもスタート画面は使わずスタートメニューを使用するでしょうから、そこから電源が切れれば十分。とすると、このスタート画面は主にタブレットユーザが使うものになると思われますが、タブレット端末を都度都度シャットダウンしたい、と思う人がどの程度いるのでしょうか。わしはタブレット端末は「いつでもどこでもすぐに使える」ことが最大の魅力であって、それが無ければクラムシェルのパソコンで十分と思うだけに、タブレット端末の電源を都度都度切るような使い方は全く理解できません(だから設定から電源オフで何ら問題なし)。タブレットユーザにとってこの画面に欲しかったのは、電源アイコンよりも常時表示される時計やバッテリーステータスだったと思うのですが…。

このように、今回のアップデートは「ユーザが望むようにしたぞ。ほら、電源も分かりやすくなっただろ、これでも文句あるのか」の如く逆ギレ的な思想を感じます。本来、今後のタブレットの潮流に乗るべきか、それともデスクトップに回帰するかの判断は慎重に行なわれた上で、実装されるべき機能も必要性が明確であることが前提で行われるべきとわしは考えますが、今回のはその点でただの「おてんこ盛り」であってイノベーティブではありません。そもそもユーザに媚びてしまってはイノベーションは生まれません。

クラムシェルやデスクトップPCについては、今後も道具として一定の需要は見込めると思います。が、それはもはや白物家電と大差ありません。わしは白物家電を趣味にする気は(現時点では)ないので、そういう意味で本当に残念。先日のエントリーに書いたVAIOの件と併せて、ますますMacに気持ちが戻りそう。もっとも、Appleもここのところ少しマンネリ化してきており、イノベーションを感じなくなった気がするのはちょっと気になるところですが…。

VAIOブランド売却に思うこと

今更感がありますが、ソニーがパソコン事業、すなわちVAIOブランドを売却する件。わし自身は2004年以降マカーでありますが、一方でWindowsマシンはVAIOが好きで、Windows 8発売以降はVAIOの購入をもってWindows環境に戻ろうとしてましたが、行き場を失いました(涙)。

「何故VAIOブランドの売却に至ったのか」とかその辺は、各種メディアの分析のほうがずっと詳しいし正確だろうと思うのでざっくり割愛しますが、個人的に気になっているのは今後ソニーは「コンテンツやメディアを扱う道具の中枢として何を据える気なのか」という点です。

コンテンツにはテレビ放送であったり、パッケージメディアであったり、最近ですとオンライン配信だとか言ったような一般的な流通経路で入手できるパブリックなものと、個人で録画・録音・編集したようなプライベートなものの2つに大別出来ると思いますが、これらを包括的に取り扱うのにパソコンは今でも重要な位置を占めていると考えています。わしがマカーになったのは、プライベートなコンテンツを扱うためのツール(iLife)がハードに付属しており、しかもそれらの性能が一般的な使い方であれば必要十分であったことがその理由として非常に大きいです(専用機器やソフトを買い揃えるより安い)。また、プライベートなコンテンツで心配なのはデータの破損や消失ですが、Macの場合はTimeMachineを使うことでこの辺も割と安全に運用できる環境が最初から用意されています。ただ、テレビ放送やパッケージメディア(Blu-ray Disc)、特にドメスティックなコンテンツ保護技術などのサポートがMacは弱く、そこについてはWindowsのほうがずっと優れていたと言ってよいと思います。ソニーのVAIOもパソコン上でコンテンツを取り扱う、という点については発売当初から相当意識していたように思いますし、パブリックな(商用)コンテンツを自グループ自体が扱っていたこともあって、コンテンツ保護技術などへも積極的に対応していたように思います。実際、コンテンツを扱うためのツールが全くインストールされていないVAIOは、法人向けのそれを除けばあまり多くなかったと思います(調べた訳じゃないのでアレですが)。だから、少なくとも売却を決めるまでのソニーにおけるVAIOの位置づけはコンテンツを扱う道具の中枢だった、とわしは勝手に思っているわけです。

しかし、今回売却をしたことで、VAIOはコンテンツを扱う道具の中枢ではもはやない、と結論付けたのかなあ、と。

じゃあ次に来るのは何か、といえば、「そりゃータブレットじゃないの」という意見が多いと思いますが、将来的なことならいざ知らず、現時点ではまだ弱すぎるのではないかなあ、と個人的には思ったりしています。たとえば、ハンディカムで録画した動画をどこかに移動したい、と考えたとき、デスクトップパソコンであればそのまま保存しておこう、と思いますが、タブレットでそれをやるか?といわれたら何だか微妙な気が…。そもそもタブレットってモバイルの道具ですから、紛失や破損がかなり高い確率であり得る訳で、そんなものに世界にただ一つのコンテンツを保存しておく、というのは非常に違和感があります。じゃあ、クラウドサービスか?というと、それを担うと思われるPlayMemories Onlineはこんな体たらくでとても難しそう。そもそも、もはやパソコン向けのソフトウエアやサービスを作ってもハード(VAIO)で儲けられるわけじゃないので、どこまで本腰を入れるのやら…あまり期待できないのかなあ、と現時点では思っています。かといって、メディアサーバ的なものも現在のラインナップにはないし、ソニーはどうする気なのかなあ、と思ったりしているわけですよ。BDレコーダで代替の可能性も否定しないですが、あれも特定のメディアに特化しているからなあ。(BDレコーダに音楽ファイルを保存したい、という人はそんなに多くないと思います…)

というわけで、取留めのない文になってしまいましたが、要はわしが今後買うべきパソコンの計画がここにきて揺らいだな〜と思っています。Windows系に戻るつもりでしたが、コンテンツを扱うのに割と長けたWindows機であった(と、わしが勝手に思っている)VAIOがこのような状態になってしまった以上、結局マカーに出戻りかなあ。Appleの製品は寡占化が進んだ分野ではコストパフォーマンスが著しく低くなるので、本当は脱出したいんですけどね。ハードに求められる優先順位も、わしの思うそれとは必ずしも合致していないし。

古いPowerBook G4を引っ張りだした、けれど…

わしは少なくとも2004年から自宅ではMac使いになって、それ以来今日に至るまで自宅で主に使っているパソコンはMacな訳ですが、当時はiPod(3世代目)がだんだん知名度が上がってきていたくらいで、Appleの製品を使っているとそれだけでカルト的な眼差しを向けられることが少なくありませんでした。昨今ではiPhoneの大ヒットもあって、「Windows 8に行くくらいならMacの方が良いのでは」とまで言う向きもあるみたいですが…。

わし自身も元々はMacはそんなに興味がありませんでした。少なくともMac OS 9までの世代のそれには今でも全く興味がありません。当時のMacは何か新しい機器を導入するのにも「マニュアル通りやればその通り動く」が売りであり、それ自体は今でも変わりませんが、Mac OS 9以前はトラブルシューティングを行うのにユーザの介入できる範囲がもの凄く狭く見えました。それが、MS-DOSやWindowsで色々設定して自分の思いのままに動かすのが当たり前、と思っていたわしには何となくしっくりこなかったのです。

しかし、Mac OS Xはコア部分がBSD系のUNIXをベースにしている、という話をどこかで見て以来、Macにも俄然興味が涌いてきたのでした。

わしはMS-DOSを使っていた頃から、そのお手本ともなったUNIXには強い関心があり、実際にFreeBSDとかを自宅の旧いパソコンに入れてみたりして色々試したりしたのですが、いくらX11の設定を充実させ、インターネットブラウザ等を使えるようにしたとしても常用には至りませんでした。その理由は「常用するために必要となる商用アプリが殆どない」からで、結局OSを幾ら興味がある環境にしたところで、アプリがなければ何の意味もない訳です。しかし、Mac OS Xはそれを打開できる初めてのUNIX系OSになり得るかも…、と淡い期待を持ったのでした。

最初に触ったのはMac OS X 10.1.5でした。当時出ていたWindows XPよりもずっとモダンで、色々可能性を感じたものの、この頃は未だ商用アプリも少なく、OS自体も安定性が低くてとても使いにくかったことを覚えています。その後、PowerBook G4(FW800)を手に入れ、それにはMac OS X 10.3 Pantherがプリインストールされていました。Pantherは10.1.5の頃とは比較にならないほど安定し、しかもアプリもずいぶん揃っていたので、それまで使用していたVAIOノートは家内に使わせることにして、わしはMacをメインで使う覚悟を決めて使い始めたのです。少なくとも商用アプリで困ることはありませんでしたが、インターネットの利用はSafariに対応していないサービスが当時は結構あったことや、当時わしの周りで流行っていたIRCクライアントはあまり高機能なものがなく(Mac OS 9用ならあった)、そこで若干「ああ、わしはマイナーな環境を使っているのだなあ」と感じたりしました。一方で、UNIXと開発環境が手に入ったので、そこでちょっとしたcgiを書いたり、ソースをコンパイルしてみたりして色々便利に使っていました。

その後、iPod(第5世代)を買ったのも、自分の使用していたパソコンがMacだったからであって、その後iPod TouchやiPhoneにつながっている…という感じでしょうか。もちろん、流行ものであったのも事実ではあるのですが、わしの場合ほかに選択肢がなかったとも言えます。

さて、そんな時期を過ごしたPowerBook G4(FW800)ですが、2010年頃からどうも処理の遅さが目立つようになり、使いにくくなってしまったので、MacBook Air(Late 2010)に買い替え、それ以来しまってありました。そのMacBook Air(Late 2010)の方はどういう訳か3年を待たず壊れてしまって先日お払い箱になったところですが、PowerBook G4は未だ動くだろうと思い、今日納戸から引っ張りだし、ついでにMac OS X 10.4 Tigerのクリーンインストールも行って、「何かに使えないかな」と試しました。しかし、その結果は惨憺たるもの。動画サイトでの紙芝居状態は言うに及ばず、テキストだけのサイトですら正直辛い。同時期のXPマシンだってここまで遅くないと思われるので、そう考えると、幾らUNIX環境を手に入れるためとは言え、こんな遅いパソコンをよく我慢して使っていたなあ、と当時のわし自身に感心したりして。逆に今のMacは本当に速くなったんだなあ、やはりintel CPUに切り替えたのは英断だったのだなあ、などと改めて思った次第です。

という訳で、PowerBook G4は結局また納戸行き。少なくともわしの感覚ではあの遅いパソコンを使うのは厳しいので、もう永久にこのままかもなあ。元の持ち主である母に返す(漢字Talk時代からのMacユーザでした)、と言う手もなくはないけど、その元の持ち主ですら今やWindows 7ユーザになってしまっているし…。

MacBook Airを買い替えました

これまで使っていたMacBook Air Late 2010の調子が2ヶ月ほど前から悪く、スタンバイ復帰時にフリーズするようになり、OS再インストールやPRAM、SMCクリア、権限およびディスクの修復などあらゆることを試したものの改善されず、さらにここにきて再起動してもまともに起動することすら稀になってほとんど使い物にならなくなってしまいました。

まだ買ってから三年経っておらず修理も考えたのですが、Apple Careに入っていないためロジックボード交換となると同一機種を中古で買うより高くつきかねないので諦め、先日発売になったMacBook Air Late 2013を買ってきました。突然の出費で極めてダメージが大きいのですが、さすがに可搬ノートが一台も手許にないのは、その必要性はともかく、精神的に落ち着かないので。ユーザサポートとかをプライベートですることもあるため、自分の信頼できる環境が持ち運べないと辛いのです。

今回の買い替えにあたりMacじゃなくてVAIO Duo 13とかでも良いかなあ、とも思いましたが、Macに慣れてしまっていることや、VAIO Duo 13は現時点ではまだ高額で、しかも調べてみると色々ありそうな気配を感じたので、現時点では無難にMacBook Airにしました。

で、今日やっとじっくり使う時間がとれたので色々やっていますが、いやー、これ良いわ。特にバッテリーの持ちはすばらしい。わしはタブレット端末の良さをプレゼンなどで語る時「いつでも即使える」、即ち「取り出してすぐ使える(復帰が速い)」のと「バッテリーが長持ち」という点を挙げてアピールすることがあるのですが、それに関してはこのMacBook Airは十分タブレット端末と肩を並べていると語っても過言ではないほど。これなら、確かに1日バッテリーだけでも過ごせるかもしれないなあ、と思いました。

パフォーマンスについては、確かに速いけど、まあそれはLate 2010でもそれほど気にならなかった(とはいえ、やっぱり遅さを感じるシーンというか、重い処理をさせるとファンの音が急速に高まって「ああ、頑張っているなあ」と思ったことはしばしばありますが)のもあって、もの凄く感動するというほどではないです。バックライトキーボードもついていた方がクールですが、なくて困るような環境で使うことはないので…。

あと気づいた点があるとすれば、ディスプレイの色味がLate 2010では妙に青っぽかったのが、Mid 2013ではだいぶ前に使用していたPowerBook G4(FW800)に似て落ち着いた色調に。目にはこの方が優しそうで好印象。

という訳で、きっかけがきっかけだけに色々心に引っかかるものがあるものの、機体としては満足。これからガンガン使い込んでいこうかと。

今日は過ごしやすい一日でしたね

朝はむしろ肌寒かったこともあって、久々に長袖ワイシャツの袖をまくらずにそのまま出勤しましたが、結局一日それでいても汗をかくことすらありませんでした。

さて、会社ではWindows xpマシンを撲滅すべくいろいろと動いているわけですが、そんな中、「検証用にWindows 8マシンを調達すべし」との指示があり、心の中では「やった!」と喜んでいる自分がいたり。もちろん、仕事用なので趣味に走るわけにはいきませんが、やはりどうせ買うならウルトラブックがいいなあ、とか色々妄想してみたり。予算が決まっているのでほどほどにする必要がありますけどね。

なお、プライベートではVAIO Duo 13がとても気になっています。さすがに今すぐ買おうにも元手がありませんので、冬のボーナス(…雀の涙ですが、ないよりはマシ)が出て、Windows 8.1モデルが出たらにしようかと考えています。そこまで我慢できれば、ですが(汗)。