見光氏と共に行って参りました。会場の損保会館入り口には、何故か若い婦女子が列をなしていて、見光氏曰く「えーっ、オーディオって、いつからこんなに女性が興味持つようになったんですか!?」とか言ってましたけど、実際は、違うイベントに集まった人たちらしかったです(なんのイベントなのか知りませんが)。
さて、「オーディオワールド2002」なのですが、なんつーか、オーディオエキスポとかインターナショナルオーディオショーのような大規模なものではなく、オーディオアクセサリーやガレージメーカの展示ショー的な感じでして、はっきり言って先に挙げた大規模イベントに比べると、怪しげな雰囲気がぷんぷんと漂ってました(笑)。つーか、貰ったパンフには「オーディオ・ワールド・2002 A&V Villageとその仲間たち・30社が贈る、心のおもてなし!!」とあり、これを見ればどういう風に怪しかったのか、分かる人には分かると思います(w。と言う訳で、「FASTのアンプ聴いたら早々に退散しよう。」と決め込み、大展示場を一瞥した後、出水電器の試聴室に直行しました。部屋にはいると、既に試聴会が始まっていて、ちょうど機器の説明が終わったところだったので、椅子に着席するなり、即、音を聴くことが出来ました。
まずはT-1s(FAST)+DU-10(LUXMAN)+BB5(PMC)の組み合わせを試聴したのですが…、「…。何これ…。」と思えるほど芳しくない音でした。高音は上まで伸びきらず、中高域ばかりが耳に付くし、低音はボワンボワンと、量は多いが制動が利いてない感じ。それと、全ての音域についてそうなのですが、付帯音が耳につき、フォーカスがぶれてる感じ。「…こりゃ酷い。さすがに30万じゃこんなモンか?」とも思ったのですが、試聴会の途中でRCCの西野氏が現れ、試聴室の壁に掛かっていた巨大なホワイトボードと、その反対側の壁にそれぞれ1つずつレゾナンスチップを貼っていきました。すると、明らかに付帯音が減り、各音域のスピードが一致した感じになりました。が、しかし、やはり低音と伸びきらない高音がいまいち。「うーん、これじゃなぁ…まあ、T-1sは所詮安いし、本題はそちらじゃないので良いけど…。」って感じでした。
さて、次はC-10II(FAST)+M300IIx2(FAST)+DU-10(LUXMAN)+FC3000(TAOC)の組み合わせ。これはわし、かなり期待をしていたんですが、結果は「期待はずれ」。さすがにT-1sよりは良かったのですが、さっき気になった様なことは全て解決されず終い。スピーカーが出水電器の社長曰く「まだ新品同様。エージング等は全く終わってない状態」と言うことでしたが、それにしても…。T-1sとの大きな違いは主に「微小再現性」くらいなもので、他は価格差(T-1sが30万に対して、C-10II+M300IIx2は156万強)ほどの違いは感じませんでした。
…と、あまりに酷いコトを書きまくりましたが、実際のところ、組み合わせによるものかも知れないですし、何より、試聴室があまりにも条件の悪いところ(非常にライブ)だったので、この評価が正しいかどうかは微妙ですが、いずれにしても、わし的には購入の候補から外れました。悪くはないかも知れませんが、なにかしら光るものを見つけられなかった…というのがその理由です。
